首輪に連絡先を書くなど、どこのワンちゃん猫ちゃんなのか誰でも分かるようにしておくことは、飼い主さんの努めです。しかし不測の事態により、首輪が外れたり(外されたり)などがあると、身元が分からなくなってしまいます。そのような事を避けるために、現在はマイクロチップによる身元を証明する方法があります。
マイクロチップは1個体につき1つのオリジナルIDが割り当てられ、書き換えることができないため、確実な個体識別が可能です。
また、生体に適合した素材で覆われているため、動物への安全性も高く、アメリカを中心に実績の高い物となっています。
万一ペットとはぐれてしまった場合、保護されたセンターや動物病院でマイクロチップが確認されると、すぐにID検索が行われ、飼い主さんの情報を引き出すことができ、保護している旨をお伝えすることができます。
とても小さいチップをインジェクション(注射)で首の後ろ辺りに埋め込むだけなので、手術のような麻酔などは使わず、短時間で処置が終わります。
ワンちゃんで生後2週〜ぐらい、猫ちゃんで生後4週〜ぐらいから埋め込むことができますが、健康状態や個体差によって違いがありますので、お尋ね下さい。
マイクロチップを埋め込んだ後、処置が行われた旨を獣医師が記載した複写式の「登録申込書」と「封筒」をお渡しします。こちらに飼い主さんの方で個人情報などの必要事項をご記入いただき、登録センターへ送付してご登録手続きを行って頂く事でIDが有効になります。
埋め込みの処置自体は短時間ですが、登録に数日程度お時間がかかるため、ご注意下さい。
特に、海外旅行にワンちゃん猫ちゃんを連れて行く場合、渡航先がマイクロチップの義務化を定めている場合は、短期滞在であってもマイクロチップが埋め込み済みである事が必須となりますので、出発などの日程に余裕を持って処置、および登録申請をするようにして下さい。